君と別れるための5つの条件
第4章 過去
桃李の後に翔太もシャワーを終えて、すでに綺麗に整え直されたベットに二人で横になる
桃李は激しい行為で疲れているはずなのに眠くはなかった
仰向けにしていた体を隣で寝転んでいる男の方に向けると遠慮がちに伸びてきた手に抱きしめられる
「ねぇ、村瀬さん変なこと聞いてもいいですか?」
なんとも言えない表情で問いかけてくる翔太を不思議に思いながら、うん、と答える
「あと、村瀬じゃなくて桃李って呼んでよ。俺も最中に翔太って読んじゃったし、よそよそしいじゃん。」
そう付け加えれば頷き、『桃李』と頬を撫でながら呼びかけられて、鼓動が早くなる
でも、続けられた言葉に桃李は、甘いドキドキは別のものに変わる
「……桃李さんは成瀬さんと本当にシたことあるの?成瀬さんとはどんな関係なの?」
なんで急にそんなこと……
『本当に』ってなに?
様々な不安と疑問が浮かんでくる