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君と別れるための5つの条件

第4章 過去

どうしてそんな顔してるんだ
そんな悲しそうに微笑むなんて


桃李は翔太の言葉が嬉しくて、なんとなく恥ずかしくて、それから見つめてくるその顔が……とにかくいろんな気持ちが混ざって、気がついたら翔太の胸に顔を押し付けていた


「もう寝る。おやすみ!」


「ふふ、困らせちゃいましたか? おやすみなさい」


そう言って翔太は背中腰に腕を回してグッ桃李を引き寄せる
二人の間にあった距離がなくなり、体が触れ合っているところがじわじわ熱くなってくる


「ありがとう」


そんな言葉を聞きながら桃李は眠りに落ちていった


そして夢を見る
悲しそうに微笑んでいる、とんでもない色気を漂わせている翔太にキスする夢
恥ずかしくて出来なかったけれど本当はやりたかったこと
恥ずかしがらずにキスして、年上らしく格好良く愛を伝えられるようになるまで、時間はかかるかもしれないけれど、頑張るから……情けないけれどそれまでは



離さないで愛し続けて

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