
♂×♀時々♂×♂
第1章 自己紹介的プロローグ
ソワソワしながら
バスタオルで水滴を拭う。
(ホントに…抱くのか?)
勢いで言ってしまった事に
今更少し後悔していた。
あんな深いキスしたからだ。
嫌…そもそも抱き締めたりしたからだ。
……あんな顔するからだ。
昨日の事を思い出していると
何故か心臓がバクバクしてきた。
啓太の瞳を思い出しただけで、
すげぇ会いたくなってくる。
(……俺…好きなのか??あいつの事…好きなのかな…)
昼過ぎにここへ来る事になっている。
後…2時間程か。
俺はリビングのソファーに腰を下ろすと、
ボケーっと点いてもいないテレビ画面を
ただ真っ直ぐに見つめていた。
難しい顔した俺が
薄っすらと映っている。
モテない訳じゃない。
嫌寧ろ…モテてはいる。
勿論告ってくるのは女ばっかり。
女が嫌いな訳じゃない。
かと言って俺から告る程
好きな奴も居なかった。
今の彼女は
ボーイッシュな所が気に入った感じ。
ホントにただそれだけだった。
細い身体に、申し訳程度の胸(ごめん)
決して甘えない性格も
俺は気に入っていた。
(俺は…どっちが好きなんだろ…)
彼女と啓太…ではなくて…
女と男。
俺今…男知ってしまったら…
抜け出せなくなりそうな気がする。
啓太に抱いた感情で
少なくとも俺は啓太と同じなんだと
確信していた。
バスタオルで水滴を拭う。
(ホントに…抱くのか?)
勢いで言ってしまった事に
今更少し後悔していた。
あんな深いキスしたからだ。
嫌…そもそも抱き締めたりしたからだ。
……あんな顔するからだ。
昨日の事を思い出していると
何故か心臓がバクバクしてきた。
啓太の瞳を思い出しただけで、
すげぇ会いたくなってくる。
(……俺…好きなのか??あいつの事…好きなのかな…)
昼過ぎにここへ来る事になっている。
後…2時間程か。
俺はリビングのソファーに腰を下ろすと、
ボケーっと点いてもいないテレビ画面を
ただ真っ直ぐに見つめていた。
難しい顔した俺が
薄っすらと映っている。
モテない訳じゃない。
嫌寧ろ…モテてはいる。
勿論告ってくるのは女ばっかり。
女が嫌いな訳じゃない。
かと言って俺から告る程
好きな奴も居なかった。
今の彼女は
ボーイッシュな所が気に入った感じ。
ホントにただそれだけだった。
細い身体に、申し訳程度の胸(ごめん)
決して甘えない性格も
俺は気に入っていた。
(俺は…どっちが好きなんだろ…)
彼女と啓太…ではなくて…
女と男。
俺今…男知ってしまったら…
抜け出せなくなりそうな気がする。
啓太に抱いた感情で
少なくとも俺は啓太と同じなんだと
確信していた。
