
たのしいまいにち
第3章 初めて
バスの中ではなかなか眠れず、
快適な体勢を探したが、
どうにもならなかった。
ずっと時間が経って、
いつの間にか寝ていた。
何度か目が覚め、痛みがじんわり広がっているのを感じながら、徐々にA県に近づいていった。
朝の7時、
A県のバスターミナルに着いた。
9月16日だった。
彼は、普段通りの出勤の時間に来るため、
8時ごろ駅に着くと連絡があった。
わたしは、駅の地下で朝ごはんを食べたり、
化粧をしたりして彼を待った。
彼からラインがきた。
エスさん「おはよ」
私「おはよ」
エスさん「起きた?」
私「え、○駅でごはん食べてるけど」
エスさん「定期切れてて遅れる〜○○まで来てくれない?」
方向音痴すぎるわたしは、迷いながら
よくわからない地上に出た。
私「ここにいます。(写真)」
すると、
5分くらい待って
わたしの今大好きな男の人が、
数ヶ月前に会った時よりも10倍は大好きになっている人が、
こちらをちらっと見ると
去っていった。
