
たのしいまいにち
第3章 初めて
しばらくすると彼は、
着ていたスーツを丁寧にハンガーに掛け、
「シャワーしよぉ」
と、シャワー室へと歩いて行った。
ということは、彼は今から裸に…
そう思うと咄嗟にソファーに顔を伏せた。
ボコッ…
えっ。痛い。
なにかが飛んできて頭に当たった。
シャワー室の方をみると、裸の彼はバスローブのカバーのビニールを丸めて私に投げたのだと言っていた。
よほど緊張しているように見えたのだろうか。
和ませようと、してくれたのか。
だったら、やり方が雑すぎるよ…と若干不満に感じながら、シャワーを待った。
