君とのステキなタシナミ
第9章 Case5-chapter1-
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お礼しに来たのにこんなムードになっちゃった。
泣きそうだし。
…でもなんでこんなムードなんだっけ?
あれ、私こんな恰好じゃん。
なんか笑えてきちゃったよ。
いずみ「ねえしゅーと。」
しゅーと「なんだよ」
しゅーともきっとこのムードに困ってるんだろう。ムスッとしている。
いずみ「この状況ってさ、おかしくない?ほら、私、だってこんな恰好…」
フッと笑うしゅーと。
しゅーと「んとだな。言われてみれば。」
沈黙。
しゅーと「俺はおまえのこと好きだから。」
いずみ「えっ…」
その瞬間、キスをされる。
なんてマンガチックな展開…。
そして、それをできるしゅーとのすごさ。
まあ、この時私の頭の中は大、パニック。
いつもみたいなエロいキスにはならない。
すぐに離される。
その顔は、最初に会ったときのまさしくあのニヤニヤだった。
その顔にまたギョッとしてしまう私。
しゅーと「じゃあ、剃ってくれるんだよね?」
いずみ「は?」
しゅーと「僕は君があの状況で剃るから…って泣きそうになりながら言ってたの知ってるからね。」
うわー…。
しゅーと「お風呂入っておいで?」
この時私の頭の中は、絶望。でした。