キョウダイ
第6章 戦いの火蓋 2
「嫌じゃ、ない……」
自分でも分からない。
海斗の事好きなの?
聞かれても。
よく分からない、って答えてた。
「そっか」
短く答えて、少し笑う。
笑うと急に柔らかい印象になる。
少し柊斗に似る。
やっぱりキョウダイだと思わされる。
それから唐突にキスされた。
触れるだけの、優しいキス。
ちゅっ、という音をたてて、ペロリと唇を舐める表情にドキンとした。
「これは?嫌じゃない?」
「うっ、……嫌じゃ……ないかな?」
首を傾げながら答える。
「じゃあ、これは?」
今度は右手でグイっと顎を上に向かされ、深く唇を重ねられる。
舌を激しく絡められる。
「んんっ!……あっ……やっ」
舌先から痺れるような快感。
気持ちいい?
あそこが熱くなる。
昨日の快感を思いだしてしまう。
「嫌じゃ……ない……」
むしろ、もっとして欲しい……。
あたし、おかしいのかな?
えっちなのかな?
海斗がドアの内側に入り、部屋のカギをかけた。
「ちょっと待ってよっ、学校だからねっ、試験日だしっ」
後ずさりしながら言う。
「それに、骨折してるんだからっ、無理しちゃあっ」
「無理しねえし、お前の嫌がる事はしねえよ」
「じゃあ、もう……」
言いかけた唇が海斗の唇で塞がれる。
「んあっ……もっ……」
激しい舌の動きに頭がぼうっとする。
あっ。
やっぱり、あそこが、じゅんって、熱くなる。
海斗の舌の動きに感じる。
その舌の動きであたしを……。
その先を考えて、昨日の事を思いだしてしまう。
あそこが熱く濡れてるのが自分でも分かる。
海斗がキスしながら、あたしの制服のスカートをめくりあげ、パンツの中に指をまさぐる。
「んんっ……ん〜」
右手だけの癖に器用な動きであたしのあそこに指をたてる。
「ああっ〜、やあっ……!」
うそっ。
気持ちいいっ。