キョウダイ
第12章 悪い子
頭がドアに押さえつけられる。
激しく舌をからめられ、それだけでぼうっとなってしまう。
柊斗の舌の感触にぞくりとした快感。
だけど、それだけではなかった。
柊斗はそんなあたしのあそこに、いきなり指をいれた。
「あぁっ!そんなっ……柊ちゃんっ……っ」
ぬちゅっ、くちゅっ。
あたしのあそこを柊斗がかき回して、指の動きでドアがガタガタいっている。
「すご……ぐちょぐちょだ」
「やあぁっ……!」
恥ずかしいっ。
あんなにいったのに……。
あたしの体、おかしいの?
足らないの?
そんなわけないっ。
「明日は日曜だから、覚悟しといてね?今日は寝かさないから、おしおき」
「そんなっ……柊ちゃんっ……あぁっ!」
ぬちゅっ、くちゅっ。
がたん、がたん。
あたしのあそこを愛液がつつっと垂れていってるのが分かる。
快感で頭がぼうっとなる。
唇は重なったまま、絡みつく舌の隙間から悲鳴のような喘ぎ声が漏れる。
あたしの感じるところが、的確に分かるかのような指の動き。
「やあぁっ!そこっ……!」
そこばかり、攻められ指で刺激を与えられてしまう。
ふいに、するっと、柊斗があたしのあそこから指を抜いた。
「柊ちゃんっ……」
全身の力が抜けて、あたしはぺたん、ドアをずるずるしながら床に座り込んだ。
はぁはぁと肩で息をするあたしの顔の前に、柊斗が指を見せた。
あたしの愛液にまみれた、中指、親指、人差し指……。
「これって、誰の精子?」
あたしを見下ろす柊斗の瞳が、ぎらりと光る。
「えっ……!」
息を飲む。
まじまじと柊斗の指を見つめる。
てらてらと濡れているやらしい、体液は……。
白っぽく光ってる……。
「あいつ!中でだすなんて……!」
吐き捨てるように呟いた柊斗が、いきなりあたしを抱き抱えた。
「きゃあっっ、柊ちゃんっ」
そのまま、バスルームの浴室に連れて行かれる。
あたしを浴室の床に下ろして、きゅっと、シャワーを出す。