
Everlasting Love
第53章 それぞれの気持ち
〜聖輝side〜
聖輝「……。」
光樹「聖輝ー!」
聖輝「あっ光樹くん、おはよう。」
光樹「おっす!…ってか、お前昨日どないしたん?」
聖輝「えっ?」
光樹「いや、電話かけても電源が切られてるってアナウンス流れたから…」
聖輝「あっあぁ、ごめんね!昨日疲れてたからスマホ充電せずに寝ちゃったんだよね…」
光樹「そうなんや。」
聖輝「昨日何か大事な話でもあった…?」
光樹「いや、情報処理の課題のことで聞きたいことあって…でも、他の奴に聞いたから大丈夫。」
聖輝「そうなんだ、ごめんね…」
光樹「ええって、気にすんなよ。」
聖輝「ありがとう…」
僕は光樹くんに隠し事をしている。
まーくんのこともそうだし、松潤のことも…
1番の友達なのに…親友なのに…
光樹「そうや、今日放課後暇やったら久々にメシ行こうぜ!」
聖輝「えっ?ご飯?」
光樹「うん!最近ゆっくりしゃべれてへんからさ。」
聖輝「そうだね…せっかくだし行こっか。」
光樹「おう!」
光樹くんはいっつもそう。
僕に何かあると必ずご飯に誘ってくれる。
さすが親友、僕のことすべてお見通しなんだね。
でも…この悩みのタネは…
親友の光樹くんにさえ話せない。
話すのが怖い……
僕は光樹くんに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
