無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

松本「ハァ……」


「随分悩んでますね。」


松本「かず…」


二宮「ライター借りてもいいですか？」


松本「あぁ…」


シュボッ…


二宮「フゥー……風、気持ちいいですね。」


松本「うん……」


二宮「彼女さんとはどうですか？」


松本「いや、正直限界かもしれない…」

今はそんなことどうでもいい…

二宮「そうですか…」


松本「……なぁかず…」


二宮「はい？」


松本「何で…涼野くんに俺のこと話したの…？」


二宮「ん？」


松本「彼女と上手くいってないって…」


二宮「あなたを守る為ですよ。」


松本「えっ…？」


二宮「潤くんは今、彼女と揉めていてストレスが溜まっている。そんな時に恐怖の的となっている涼野の接近があったら、あなた壊れるでしょ？」


二宮「だから潤くんのことを諦めるように釘を刺した。」


松本「……。」


二宮「俺はね、潤くんに幸せになってほしいんだよ？」


松本「かず…」


二宮「まぁ、でもまさか涼野と相葉さんが期間限定で付き合うとは思いませんでしたけどね。」


松本「…2人のこと知ってたの…？」


二宮「まぁ、相葉さんの様子見れば誰でも気づくでしょ。」


松本「…笑って別れたらしいな…2人…」


二宮「そうみたいですね。」


松本「…俺…まーのことが心配で…それで涼野くんのこと…傷つけた…」


二宮「潤くんのせいじゃないよ、相葉さんが決めたことだから。」


松本「…涼野くんから大嫌いって言われた時…涼野くんのこと…怖いって思ってたのに…別に嫌われてもいいって思ってたのに…すごく悲しかった…」


松本「でも…俺よりも何倍も涼野くんの方が傷ついてる…」


松本「最低だ…俺……」


二宮「あなたは悪くない…仕方なかったんだから…」


松本「いや、悪いのは俺だ…涼野くんの気持ち知っておきながら…」


二宮「潤くん…」


松本「…悪い…1人にしてくれ…」


二宮「…分かりました、収録前には帰ってきてくださいね。」


松本「…あぁ…」


かずが屋上から姿を消すと、俺はもう一本タバコを吸った。


松本「フゥー……」


これから俺は一体どうすればいいのだろうか…


どうすれば……


涼野くんと仲直りができるのだろうか……