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聖輝「…嘘……」


松本「嘘じゃないよ…」


聖輝「だって松本さん…僕のこと怖いって……」


松本「あの時はね…きみと関わると壊れるんじゃないかって思っていたから…」


聖輝「……。」


松本「いつの間にか…俺の心の中には涼野くんがいた…」


松本「それは…涼野くんに大嫌いって言われて気づいたんだ…」


松本「俺は涼野くんのことが怖いんじゃなくて…涼野くんに触れることを怖がっていたんだ……」


松本「もし俺が涼野くんに触れたら…涼野くんはどうなるのだろうか、今まで通りに涼野くんは俺に笑ってくれるのだろうかって…」


松本「だから…俺…無意識に涼野くんに冷たく当たったんだと思う…」


松本「本当は…涼野くんのこと……好きなのに…」


聖輝「好…き…？」


松本「…俺…涼野くんのことが……好き。」


聖輝「えっ…？！」


松本「今更って思うかもしれないけど…好きなんだ…」


聖輝「松本さん……」


松本「…だからと言って…俺はきみと付き合える資格はない…」


聖輝「えっ…？」


松本「彼女と別れたからって…ずっと前から俺に好意を寄せてくれた涼野くんに近づくのは…違う、返って涼野くんを傷つけることになる。」


松本「これ以上涼野くんを傷つけたくないから…だから…気持ちだけ…伝えさせて…？」


松本「今まで気づかなかったけど…俺…涼野くんのことが…好きでした。」


松本「涼野くんには…もう傷ついてほしくないから…泣いてほしくないから……」


聖輝「……。」