
Everlasting Love
第10章 恐怖
聖輝「…って!寝てる場合じゃない!安田さんに悩みごとを聞いてもらうんだった!」
安田「あっそうやったね。」
聖輝「すみません…ベッドに気を取られちゃって…」
安田「ええよええよ。悩み聞く前にお互い打ち解けることも大切やからね。」
聖輝「そっそうですね…」
安田「…涼野くん。」
聖輝「はっはい…」
安田「話すん自分のタイミングでええからね?」
聖輝「えっ?」
安田「僕達初対面やし…涼野くんも僕のこと警戒してると思うねん。だから、焦らず無理にしゃべる必要もないんよ。」
聖輝「やっ安…田さん…」
安田「僕のこと信用できるかもって思った時に…悩んでること打ち明けてな?」
聖輝「…はい…」
ヤスって…男前だ…
見た目は僕と同じように女の子のような顔立ちなのに…やっぱりカッコいい。
性格が男前だったら顔にもそれが現れるのかなぁ…
ヤスだったら…話せる…
聖輝「あっあの!安田さん!」
安田「ん?」
聖輝「お話…聞いてもらっても…いいですか…?」
安田「えっ?聞かせてくれるん?」
聖輝「…はい。」
安田「分かった。」
聖輝「実は僕…」
僕は無言電話と写真のことについて全部ヤスに話した。
話してる途中で、僕は涙をこぼしてしまった。
聖輝「おっお母さんの名前を…つっ…使って…宅配便が送られて…ぐすっ…僕の写真が…いっ…いっぱい入ってて…」
安田「……。」
聖輝「ぼっ僕の家も…ばっちり…撮られてて…」
安田「……。」
聖輝「ぐすっ…ぼっ僕…家に帰るのが怖くて…!」
安田「……。」
聖輝「どうしたらいいのか…分からない…!?」
ギュッ
聖輝「えっ…!?」
安田「話してくれてありがとう。怖かったね。」
聖輝「安田…さん…」
ヤスは僕をそっと抱きしめて、優しく頭を撫でてくれた。
安田「僕にできることがあったら言って。何でも協力するから。」
聖輝「ほっ本当ですか…?」
安田「うん。」
聖輝「あっあの…僕…」
安田「んっ?」
聖輝「…家に…帰りたくない…です…」
