
Everlasting Love
第54章 初恋
月曜日の放課後。
僕は真相を確かめる為に、愛純ちゃんを体育館の裏に呼び出した。
聖輝「……。」
愛純「涼野くん!」
聖輝「あっ、愛純ちゃん…」
愛純「ごめんね、遅くなっちゃって…」
聖輝「ううん、僕も今来たところだから…」
愛純「そっか、話ってなに?」
聖輝「…あのね…えっと……」
ちゃんと言わないと…
聖輝「…この前の土曜日…用事あったんだよね…?」
愛純「うん、お母さんと大阪の親戚の家に行ってたよ。」
聖輝「お母さんと……」
愛純「どうしたの?元気ないね…」
聖輝「…僕ね…見ちゃったんだ…」
愛純「えっ?」
聖輝「愛純ちゃんが…隣のクラスの玉城くんと肩組んで歩いてるところ…」
愛純「えっ…?!」
聖輝「ただの友達だったら…肩組んで歩いたりしないよね…?」
愛純「……。」
聖輝「すごく楽しそうにしゃべってて…ベタベタしてて…何か寂しかった……」
愛純「…涼野くん……」
聖輝「…もしかして…僕より玉城くんの方が…好きなの…?」
愛純「……。」
聖輝「あの、僕に問題があるなら…ちゃんと直すから…」
聖輝「その…だから」
愛純「ハァ…うざっ」
聖輝「えっ…?」
今…うざって言った…?
愛純「……。」
聖輝「あっ愛純ちゃん…?」
愛純ちゃんを見ると、いつものおしとやかな雰囲気がなかった。
