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花岡『うん…収録中涼野くんがメインの部分にうちの新人スタッフががっつり写っちゃったみたいで…それを確認したプロデューサーが撮り直しだって言って…』


聖輝「そっそうなんですか…？」


花岡『17時から撮り直したいんだけど…予定あるかな？』


聖輝「予定は…いえ、空いてますよ。」


花岡『よかった！波野さんに連絡入れたら、ちょっと用事で迎えに行けそうにないって言ってたから…代わりに俺が直接迎えに行くね。』


聖輝「えっ？花岡さんがですか？」


花岡『うん。えっと…どこに迎えに行ったらいいかな？』


聖輝「えっとですね…僕のい…」

あっ…僕今波野さんの家にいるんだった…勝手に住所教える訳にもいかないし……

聖輝「えっと…16時半頃に大学の裏門に来てくれたら…」


花岡『大学の裏門？了解。じゃあまた後でね。』


聖輝「はい。お疲れ様です。」


ピッ


光樹「どないしたん？」



聖輝「今日17時から仕事が入っちゃった。」


光樹「えらい急やな…」


聖輝「この間のトーク番組の撮り直しだって。僕のメインのところにスタッフさんががっつり写っちゃったみたいで…そこだけ撮り直すって。」


光樹「へぇ…いちいち撮り直すねんな。」


聖輝「うん…」


光樹「でもさ、撮り直しの為に出演者全員呼び集められるん…？」


聖輝「確かに……もしかして、僕だけが撮り直しかもしれない。」


光樹「えっ？」


聖輝「だって、僕メインのところに被ったってことは…僕しか写ってないと思うんだよね。」


聖輝「それに、僕自身どのカメラが写してるのか全然把握できてないし…スタッフさんが被ったの全然気づけなかったし…僕のミスでもあるんだ…」


光樹「あぁ…なるほどね。」


聖輝「よし！頑張るぞ！」


光樹「おぅ、頑張れよ。」

撮り直しのついでにカメラの位置もちゃんと覚えよっと。