
Everlasting Love
第13章 嵐の夜
櫻井「涼野くーん…着いたよ?」
聖輝「んっ…ふわぁ……あっ…」
車は僕の家の前に止まっていた。
聖輝「……。」
櫻井「どうしたの?」
聖輝「家…帰るの久々なんです…3日ほど波野さんのところにいたから…」
櫻井「そうだったんだ。マネージャーの家まで送ろうか?」
聖輝「…帰りたくない…」
櫻井「えっ?」
聖輝「波野さん…婚約者と一緒に住んでるんです…ずっと気まずかった…僕がいるせいで…2人仲良くできないんじゃないかって…」
櫻井「……。」
聖輝「だから…帰りたくないんです…」
櫻井「…荷物は向こうにあるの?」
聖輝「はい…」
櫻井「そっか…じゃあ一緒に取りに行こう。」
聖輝「えっ…?」
櫻井「マネージャーだったら理由を話せば分かってくれるも思うし。」
聖輝「でっでも…もう夜中だし…」
櫻井「俺でよかったら…そばにいるよ?」
聖輝「えっ…?」
櫻井「ストーカーの話を聞いた時から、涼野くんの役に立てたらってずっと思ってた。今、俺にできることって言ったら…涼野くんのそばにいることだと思う。もちろん、涼野くんさえよかったらだけど…」
聖輝「…いいんですか…?」
櫻井「もちろん。」
聖輝「ありがとうございます…」
櫻井「じゃあ荷物取りに行こっか。」
僕達は、波野さんの家に行った。
波野「そっか…分かった。櫻井さん、涼野くんをよろしくお願いします。」
櫻井「はい。」
聖輝「お世話になりました。」
波野「…涼野くん…」
ギュッ
波野「何かあったら…すぐに連絡してきて。俺…マネージャーとして…絶対涼野くんを守るから…!!」
聖輝「波野さん…ありがとうございます。」
櫻井「夜も遅いので、これで失礼します。」
波野「はい。ありがとうございました。」
聖輝「ありがとうございました!」
僕は自分の荷物を持って翔くんと一緒に波野さんの家を出た。
櫻井「この辺だと俺ん家も結構近いんだよね。」
聖輝「えっ?本当ですか?」
櫻井「うん。夜遅いし…よかったらウチ泊まる?」
聖輝「でも…迷惑じゃないですか…?」
櫻井「ううん。大丈夫。」
聖輝「じゃっじゃあ…お言葉に甘えて…」
僕は翔くんの家に泊まることになった。
