Everlasting Love
第3章 道のり
聖輝「ぼっ僕!あの…自分のこと…好きになりたくて…」
父親「ちょっちょっと待て!どういうことだ?」
母親「そっそうよ!急にそんなこと言い出すなんて…」
聖輝「僕…あのことがあってから…自分のことが嫌いで…憎くて仕方がなかった…。でも!いい加減自分自身のコンプレックスとちゃんと向き合わないとって思って…」
父親「いや、だからといって…何で…ジャニーズなんだ…?」
聖輝「ジャニーズに入れば…少しはコンプレックスを受け入れられるんじゃないかなって…」
母親「そんな…大学はどうするの?弁護士になる夢は諦めるの…?」
聖輝「行くよもちろん!そして…弁護士にもなるよ!」
父親「なっ?!芸能活動しながら弁護士の勉強もするっていうのか?!」
母親「いくらなんでもそれは無理よ!両立なんて…」
聖輝「でも…僕…!」
父親「そもそも…ジャニーズっていうか…芸能界って…そう簡単になれるのか…?」
聖輝「オッオーディションに受かれば…」
母親「受かればって…そうすぐに受かるとは限らないんでしょ?だったら、オーディション受けるよりももっとやらないといけないことあるんじゃないかしら?」
聖輝「うっ…」
父親「そうだ!確かに…お前があのことから立ち直ってくれることは喜ばしいことだ!だけどな…他にも方法はあるだろ?」
母親「そうよ!芸能人になりたいなんて…そんな…」
聖輝「…僕…自分の顔が嫌い…」
母親「えっ…?」
聖輝「筋トレしても全く筋肉がつかないこの身体も…声変わりしないこの声も…白いこの肌も…全部大っ嫌い!!」
父親「なっ…!?」
聖輝「でも!!でも…せっかくお父さんとお母さんがくれた…大切なものだから…好きになりたいんだ…」
母親「聖輝…」
聖輝「芸能人になって…テレビに出て…僕という人間を知ってもらいたいんだ…世間で僕の存在が認められたら…少しは自分のことが好きになるんじゃないかって…」
父親「……。」
聖輝「お願いします!!応募だけでも…させてください…!!」
母親「……。」
父親「……。」