
Everlasting Love
第15章 急接近
聖輝「やっぱり無理!!」
ピッ
僕はとっさに電話を切った。
聖輝「ハァ…もう嫌だぁ…」
心臓が爆発しそう…気持ち悪い…
聖輝「……でも…」
光樹くんやヤスの言うとおり…今すぐ謝るべきだよね…
聖輝「よし!今度こそ!」
〜♪♪♪
〜♪♪♪
聖輝「……。」
〜♪♪♪
聖輝「…やっぱりダメッ!!」
ピッ
どうして…どうして電話ができないんだろう…
聖輝「どっどうしよう…電話…できないよ…」
〜♪♪♪
聖輝「えっ…?!」
スマホの画面には、さっき僕がかけた電話番号からの着信を知らせていた。
聖輝「どっどうしよう…!!」
〜♪♪♪
でっ出ないと…でも…手が震えて…スマホが持てないよ…!!
〜♪♪♪
聖輝「…よし!」
ピッ
聖輝「はっはい…」
『もしもし?さっき2件着信あったんですけど、どちら様ですか?』
聖輝「あっあの……涼野です…」
『えっ?』
聖輝「すっ涼野…聖輝です…」
『……。』
聖輝「すっすみません!あっあの…むっ村上さんの番号で…間違いないですか…?」
村上『…そうやけど。』
聖輝「あっあの…こっこの間のことで謝りたくて…その…やっ安田さんから連絡先を聞いて…その…」
村上『…あぁ。』
聖輝「あっあの…その…でっできれば…直接会って謝りたいんですけど…ダメ…ですか…?」
どうしよう…泣きそう…!!
村上『…今どこにおるねん?』
聖輝「えっ?えっと…家です…」
村上『今から上野の方まで出てこれるか?』
聖輝「うっ上野ですか?」
村上『家から上野まで何分くらいかかる?』
聖輝「えっえっと…30分あれば…」
村上『…20時半。上野駅で車用意して待ってる。』
聖輝「えっ…?」
村上『その代わり、21時になっても来んかったらもうお前とは一生しゃべらへん。』
聖輝「いっ一生…?」
村上『仕事は別やけど、プライベートは一切関わらへん。』
聖輝「そっそんな…!」
村上『それが嫌なら21時までに上野に来い。ほな。』
聖輝「あっちょっ…切れちゃった…」
21時までに上野に行かないと、村上くんとは絶交…
聖輝「今19時57分…すぐに用意して家出たら間に合う!」
僕は急いで支度して家を出た。
