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聖輝「ハァ…ハァ…えっと…上野に行くには……あれだ！」

東京メトロ線…これに乗ったら間に合う！

聖輝「よし！」


ざわざわ…


聖輝「えっ…？」

なっ何だろう…この人だかり…

「申し訳ございません！！東京メトロ線で人身事故発生のため、ただいま運転見合わせております！！」


聖輝「えっ？！」


「おい！！いつになったら動くんだよ？！」


「ふざけんなよっ！！」


聖輝「そっそんな…どうしよう…！！」

あっ！タクシー！！

聖輝「ハァ…ハァ…タクシー……！！」


タクシー乗り場にはたくさんの人がいた。
きっと、僕と同じ東京メトロ線に乗るはずだった乗客達に違いない。


聖輝「たっタクシーもダメ…どうしよう……あっ！波野さん！！」

波野さんに連絡して上野まで連れていってもらえば間に合う！

聖輝「波野さ……」

…いや、こんなことで波野さんを使うなんて…ダメだ！！

聖輝「ハァ…どうしよう…」


「おい！振り替え輸送があるって！」


「よかったぁ！タクシー全然捕まらないからマジ助かったわ〜」


聖輝「振り替え…！！」


僕は近くにいた2人の男性の話を聞いて、急いでホームに戻った。


聖輝「えっと…上野に行くには……あっ！あの電車からなら行ける！」


僕は人混みの中でもみくちゃにされながら改札の方へ向かった。


聖輝「ハァ…ハァ…すっすごい人の数だ…！！」


〜♪〜♪〜


「ただいま、電車が到着しますので、黄色い線の内側まで下がってください！！」


聖輝「まっ間に合った…」

満員電車のようにぎゅうぎゅうになっちゃうけど…間に合うなら…

「すみません！！ここから先は次の電車に乗ってください！！」


「はぁ？！どういうことだよ！！」


「すみません！！これ以上は入れないので、申し訳ございません！！」


聖輝「そっそんな…次来るのって…」

10分後…ギリギリ21時には間に合う…！

僕は次の電車が来るのを待った。