Everlasting Love
第3章 道のり
今日は卒業式の予行。
僕は4日ぶりに光樹くんと会った。
光樹「うわぁ…明日やで?卒業式。」
聖輝「本当だ…もう終わっちゃうんだね…」
光樹「寂しいなぁ…」
聖輝「うん…」
光樹「…聖輝…あれからあの夢は…?」
聖輝「…そのことなんだけど…光樹くん。聞いてくれるかな…?」
光樹「んっ?どないしたん?」
聖輝「あのね、僕…あのことから逃げるのはやめようと思って…」
光樹「えっ?」
聖輝「親友に言われたんだ…いい加減コンプレックスを受け入れろって…」
光樹「コンプレックスって…」
聖輝「親友にそう言われて…確かにそうだなって思ったんだ…いつまでも過去のこと引きずってたらダメだって…」
光樹「いや、でも…お前…」
聖輝「ジャニーズに応募してみようと思うんだ!」
光樹「はっはぁ?」
聖輝「ジャニーズに応募して…それがきっかけで…芸能人になれば…僕の存在が世の中に知れ渡って…僕のことを認めてもらえる日が来るんじゃないかって…」
光樹「いやいや、はっ?ちょっと待ってよ!何やねん、ジャニーズって…」
聖輝「一回だけ…応募して…ダメだったら…諦める…」
光樹「もし…受かったら…?」
聖輝「…芸能人に…なる…」
光樹「ハァ…マジかよ…」
聖輝「…まぁ、ジャニーズって書類審査通るだけでもすごいことだから、オーディションすら受けられるか分からないんだけどね!」
光樹「…聖輝…」
聖輝「なに?」
光樹「ジャニーズってさ…オーディションに受かってもすぐにテレビには出られへんで…?」
聖輝「えっ…?」