Everlasting Love
第3章 道のり
光樹「いやジャニーズってさ、オーディションに受かったらまずはジャニーズJrとして活動するやろ?」
聖輝「ジャニーズJr…?」
光樹「そう、要はジャニーズ様のバックダンサー的な?」
聖輝「えっ…?」
光樹「お前まさか…オーディション受かればすぐにテレビに出れると思っとったん?」
聖輝「えっ?そうじゃないの?」
光樹「ハァ…あのなぁ…ジャニーズはまずJrからスタートして、何年も下積みして、事務所の社長に認められてやっとデビューすることができるねん!」
聖輝「そっそうなの?!じっじゃあ…SMAPやTOKIOのメンバーも初めはJrだったの…?」
光樹「そうやで、ジャニーズのトップアイドルも最初は何年も下積み生活したから今テレビに出ることができてるねん!」
聖輝「そっそうだったんだ…じゃあ…仮にオーディションに受かったとしても…下積み時代で終わってしまうことも…」
光樹「ジャニーズやったら十分あり得る話やな。」
聖輝「そっそんなぁ…」
光樹「…聖輝…」
聖輝「なに?」
光樹「俺は…正直お前の考え方には賛成できひん。」
聖輝「えっ…」
光樹「でも、お前自身が辛い過去を乗り越えたいって言うんやったら!俺は何も言わへん。」
聖輝「光樹くん…」
光樹「せやけど…別にさ…ジャニーズにこだわらんでもええんちゃう?」
聖輝「へっ?」
光樹「オーディションなんてさ、探せばいくらでもあるし。モデルとか…芸能事務所のオーディションとか…」
聖輝「そっそうだけど…」
光樹「ジャニーズ目指すより、他の形で芸能人目指した方が手っ取り早いと思うねんよなぁ…」
聖輝「…ダメ…」
光樹「んっ?」
聖輝「ジャニーズじゃなきゃ…ダメなんだっ!!」
光樹「まっ聖輝?」
聖輝「ジャニーズじゃないと…僕の顔…ウケないんだ…」
光樹「はっはぁ?」
聖輝「僕の顔…ジャニーズだったら…通用するんだって…」
光樹「かっ可愛い…から?」
聖輝「かわっ…女の子っぽい顔立ちだから…。それに、モデルさんになるには身長いるし、芸能事務所のオーディションに応募しても…本当に自分がしたいことができるのかすら分からないし…」
光樹「……。」
聖輝「僕…ダメだったとしても…ジャニーズに応募したい…!!」