
Everlasting Love
第19章 迷い
光樹「じゃあ、俺サークルあるから、またな。」
聖輝「うん、ばいばい。」
僕は光樹くんと別れ、一人で歩いて帰った。
聖輝「うーん…あっ、参考書でも見ようかな…」
僕は近くの本屋さんに立ち寄った。
聖輝「えっと…法律の本は…」
「ねぇねぇ、これ知ってる?」
「何それー?」
聖輝「……。」
僕がいた場所の近くに、雑誌を立ち読みしてる女子高生2人の話し声が聞こえてきた。
「関ジャニ∞丸山隆平モデルの彼女と破局だって!」
「えっ?!マルって彼女いたんだ〜」
聖輝「?!」
マルが…破局…?
「これさぁ、春奈から聞いたんだけど、春奈ってマル担当だから超喜んでたんだよね〜」
「あぁ…相手がモデルっていうのが気に入らなかったんでしょ?」
そんな…飲み会の時、嬉しそうに彼女さんの話してたのに…
同棲しようかなって言ってたのに…
「でもさ、正味ジャニーズってみんな彼女いるでしょ?」
「そうだよね〜。ファンのみんなが彼女です。っていう人なんていないよね〜」
確かにその通りだ。
表には出てないけど、彼女さんがいるジャニーズの先輩もたくさんいる。
「ねぇねぇ、マックでも寄らない?」
「いいよ〜行こ行こ。」
聖輝「……。」
僕は女子高生2人が雑誌コーナーを離れたのを確認して、さっき2人が読んでた雑誌を手に取った。
聖輝「……あった。」
『関ジャニ∞丸山隆平、清純派モデルと交際2年で破局!原因はお互いの気持ちのすれ違いか?!』
聖輝「……。」
気持ちのすれ違い…
聖輝「……。」
マル…今すごい傷ついてるんじゃないかな…
マルのために…何かできることないかな…
聖輝「…って無理か…そもそも連絡先知らないし…」
僕は雑誌を元の場所に戻して、本屋さんを出た。
