テキストサイズ

Everlasting Love

第3章 道のり



光樹『そっかぁ…おじさんがそんなことを…』


聖輝「うん…僕…お父さんがあんなに泣いているの初めて見た…」


光樹『それだけ聖輝のこと想ってくれてるってことやな。』


聖輝「僕…これで良かったかもしれない。」


光樹『えっ?』


聖輝「わざわざ芸能人にならなくても…僕自身を好きになる方法なんていくらでもあるから…」


光樹『そっか…』


聖輝「ごめんね…せっかく履歴書作るの手伝ってくれたのに…」


光樹『いやいや、俺も正直ホッとしてるから。』


聖輝「えっ?」


光樹「言葉では聖輝が芸能人になりたいってこと認めとったけど…内心やっぱり不安やった…おじさんの気持ちすごい分かる…」


聖輝「そっか…光樹くんにも心配かけてたんだね。ごめんね。」


光樹『何言ってんねん!俺ら友達やろ?それぐらい構わへんって!』


聖輝「うん…ありがとう。」


光樹『あっごめん、そろそろバイトの時間やわ。』


聖輝「うん、ごめんね、急に電話して…」


光樹『いやいや、聖輝やったらいつでも大歓迎やから!じゃあ、また連絡するな!』


聖輝「うん、じゃあね。」


ピッ


聖輝「ハァ…」

これで良かったんだ。
芸能人になることを簡単に考えてたけど…芸能人になるにはそれなりの努力も必要だよね…

努力もしないで何かを得るなんて…そんなうまい話ある訳がない。


僕は数日間部屋にこもった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ