Everlasting Love
第4章 オーディション
聖輝「ハァ…ハァ……よし!」
コンコンッ
「どうぞ。」
ガチャッ
聖輝「しっ失礼します!」
バタン
竹中「涼野聖輝くんだね?」
聖輝「はっはい!」
竹中「今日面接を担当します竹中です。今日はよろしくお願いします。」
聖輝「よっよろしくお願いします!」
竹中「ではどうぞ、おかけになってください。」
聖輝「しっ失礼します…」
うっうわぁ…たくさん人がいる…
やっやばい…心臓が破裂しそう…
竹中「では、オーディションを始めます。」
聖輝「はっはい…」
竹中「では最初に、お名前と年齢、あと出身地を教えてください。」
聖輝「はっはい!えっと、涼野聖輝です!兵庫県神戸市出身で…とっ年は…えっと…じゅっ…18歳の高校3年生です…」
竹中「……はい。では次に、オーディションを受けようと思ったきっかけは何ですか?」
聖輝「はっはい…あの…僕……自分のことが…嫌いなんです…」
竹中「それはどうして?」
聖輝「むっ昔から…男なのに…可愛い可愛いって言われてきて……」
聖輝「…ちゅっ中学3年生の頃…好きだった人に…その…僕の存在自体を…否定されまして…」
聖輝「そっそれがきっかけで…自己嫌悪になって…高校生活を送っていました…」
聖輝「それから…卒業間近で、東京の高校に通ってた親友と再会したんです。僕がまだ自己嫌悪のことをその親友に伝えたら…その…」
聖輝「…いい加減…自分のコンプレックスを受け入れろって言われて…初めは何言ってるんだろうって思ってたんですけど…でも…親友の言ってることは正しいなって思ったんです…」
竹中「どうして正しいと思ったの?」
聖輝「僕…心の何処かでお父さんとお母さんに申し訳ないって思っていたんです…。せっかくお父さんとお母さんがつくってくれた大切な命なのに…全然好きになれなくて…」
聖輝「だから…このコンプレックスを受け入れるだけじゃなくて…お父さんとお母さんがつくってくれたこの顔…身体…声…全てを好きになりたいんです…」
聖輝「ジャニーズに入れば…少しは…僕自身のことを好きになれるんじゃないかなって思って…その…応募しました…」
竹中「そうですか。じゃあ…」
「youがジャニーズを選んだ理由は何だい?」
聖輝「えっ…?」