
Everlasting Love
第25章 修羅場
聖輝「おっお邪魔します…」
スマホ…何処にあるのかな…
もっもしかして…リビング…?
聖輝「すっすみません!あっあの…スッ…スマホを…忘れちゃって…その…とっ取りに来ました!」
部屋は違和感があるほど物静かだった。
聖輝「…!!」
ガチャッ
僕は意を決してリビングへ続くドアを開けた。
聖輝「すっすみません…スマホ…」
櫻井「……。」
聖輝「えっと……あっ。」
僕のスマホはドアのすぐそばに落ちていた。
聖輝「あった…あっあの…お邪魔しました…」
僕は急ぎ足でその場を離れた。
聖輝「ハァ…ハァ…ハァ…」
こっ殺されるかと思った…
そのくらい緊張感があった…
聖輝「ハァ…ハァ…よかった…スマホ…」
〜♪♪♪
聖輝「あっ!」
ピッ
聖輝「もっもしもし!」
村上『もしもし?無事か?』
聖輝「はっはい!何とか…」
村上『そうか、よかったぁ…』
聖輝「はい…めちゃくちゃ恐ろしい空間でしたけど…何とか脱出できました!」
村上『そっかそっか…それやったらええねん。』
聖輝「あの…村上さん。来てくれてありがとうございました。」
村上『いやいや、たまたま近くにおったんが幸いやったな。』
聖輝「はい!村上さんがいなかったら僕…あの空間耐えられませんでしたよ!」
村上『あれなぁ…修羅場やったなぁ…』
聖輝「ほっ本当ですよ!あんなの初めて見たから怖かったです…」
村上『俺もや…他人のカップルのケンカなんか間近で見たことあらへんわ。』
聖輝「とっとにかく、櫻井さんのことは放っておいた方がいいですよね?」
村上『そりゃなぁ…関わったら余計荒れるやろ…』
聖輝「ですよね!」
村上『無事でよかったわ。ほな、気つけて帰れよ。』
聖輝「はい、おやすみなさい。」
ピッ
聖輝「…ふぅ…」
さてと、僕も早く帰らないと。
