
Everlasting Love
第28章 彼との同居生活
聖輝「可愛いお店ですね。僕すごい気に入りました!」
「そうかい。ありがとね。」
聖輝「この空間すごい癒されますね。」
「ふふ、ゆっくりしていってね。」
聖輝「はい!」
…あれ?
お客さん…僕だけなんだ…
女の子達こういうお店好きそうなのに…
聖輝「わぁ…これも可愛いし…これも欲しいなぁ…あぁ!全部欲しい!!」
「うふふ。」
聖輝「あっ!ごっごめんなさい!大声出しちゃって…」
「いいんだよ。初めてのお客さんだから。」
聖輝「えっ?初めて?僕がですか?」
「そうだねぇ…今日オープンしたからねぇ。」
聖輝「あっそうなんですか!おめでとうございます!」
「ふふ、ありがとね。」
聖輝「あっあの、お店の名前…アンジュ…何て言うんですか?」
「おや、フランス語が分かるのかい?」
聖輝「いやぁ…小説でアンジュって言葉を見たことがあるくらいで…」
「そうかい。お店の名前はね、アンジュ ド ボヌールって言うんだよ。」
聖輝「アンジュ ド ボヌール…」
「アンジュ ド ボヌール、日本語で幸せの天使って意味だよ。」
聖輝「幸せの天使…」
「そう。ただメルヘンチックな名前にしたいって思って付けたんだけどね。」
聖輝「アンジュ ド ボヌール…幸せの天使かぁ…素敵な名前ですね。」
「そうかい?ありがとね。」
聖輝「はぁ…僕…すごい嬉しいです!近所に雑貨屋さんができて。」
「おや、珍しいねぇ。男の子がこういう小物に興味を持つなんて。」
聖輝「そっそうですよね…おかしいですよね…」
僕…やっぱり女々しいんだ…
「そうかい?いいと思うけどね。」
聖輝「えっ…」
「好みって人それぞれだからね…あなたが好きだったら周りを気にせずに、堂々と胸を張ってもいいんじゃないかね?」
聖輝「…ありがとうございます…」
僕はお婆さんの言葉が胸に響いた。
