
Everlasting Love
第28章 彼との同居生活
聖輝「…あっ、もうこんな時間だ。」
僕はこのお店に3時間も居座っていた。
聖輝「せっかくだから何か買いたいんだけど…どれがいいかなぁ…」
あれもこれも欲しいけど…お小遣いあんまり持ってないし…
聖輝「うーん…」
「無理して何か買わなくてもいいんだよ?」
聖輝「えっ?いっいやいや!そんな…3時間もここにいたのに手ぶらで帰るなんて…」
「いいんだよ。来てくれただけで嬉しいから。」
聖輝「お婆さん…」
「うふふ。」
聖輝「あっ?!ごめんなさい!!おっお婆さんって言っちゃった…」
キヨ「ふふ、あたしはキヨ子だよ。」
聖輝「キヨ子さん?」
キヨ「昔からキヨって呼ばれてるからそう呼んでくれるかい?」
聖輝「キヨさん…はい!僕は涼野聖輝って言います!」
キヨ「聖輝くんだね。よろしくね。」
聖輝「はい!こちらこそよろしくお願いします!」
キヨ「そうだ。」
何かを思ったキヨさんはお店の奥に入っていった。
聖輝「キヨさん…どうしたんだろう?」
キヨ「聖輝くん。よかったらこれ持っていって。」
聖輝「えっ?これって…」
キヨ「ミサンガ。あたしが作ったんだけど…」
聖輝「えっ?!これキヨさんが作ったんですか?!」
キヨ「初めて作ったから変だけど…」
聖輝「いえいえ!ありがとうございます!」
僕はキヨさんから黄緑と水色とピンクの3色から作られたミサンガをもらった。
聖輝「ミサンガかぁ…どこにつけようかなぁ…」
「ミサンガって利き手に付けるのが一番いいんだよ。」
聖輝「利き手ですか?」
僕は左利きだから…左手首に付けたらいいのか…
「よかったら結んであげようか?」
聖輝「あっはい、お願いします。」
僕はキヨさんに左手首にミサンガを結んでもらった。
「はい、結べたよ。」
聖輝「ありがとうございます!」
キヨ「ふふ、またいつでも来てね。」
聖輝「はい!絶対に来ます!」
僕はキヨさんにそう約束してお店を出た。
聖輝「…このミサンガ可愛いなぁ…」
キヨさんからいい物貰っちゃった。
…でも…お客さん一人も来なかったなぁ…
何でだろう…
