
Everlasting Love
第29章 仲直り
聖輝「えっと…アップルパイの作り方は…」
僕はスマホでレシピを見ながら、アップルパイを作っていた。
聖輝「えっと…フライパンでリンゴを焼いて…それから…」
僕は慣れない手つきで作っていく。
聖輝「あっ、ここでシナモンパウダー入れるんだ。」
『焼いて煮込んだリンゴの中にシナモンパウダーを入れる』とレシピにはそう書かれていた。
聖輝「よし…仲直りしたい相手のことを想いながら…」
ヤスと仲直りできますように…
僕はそう願いを込めながら、シナモンパウダーをふりかけた。
聖輝「…よし、あとは…」
僕はレシピを見ながら一生懸命にアップルパイを作っていった。
そして…
聖輝「でっできたー!!」
こんがり焼き色がついた綺麗なアップルパイが完成した。
聖輝「わぁ…いい匂い…」
美味しそう…
聖輝「って、ダメダメ!これはヤスにあげるんだから!」
僕はアップルパイを100均で買った可愛い用紙で包んで更にビニールにいれて、ラッピングした。
聖輝「あっ、手紙忘れないようにしなきゃ!」
紙袋の中にラッピングしたアップルパイと手紙を入れた。
聖輝「よし!あとは渡すだけだ!」
本当は直接渡したいけど…会ってくれそうもないから…
聖輝「えっと…錦戸さん…」
僕は錦戸さんに連絡を入れた。
〜♪♪♪
〜♪♪♪
錦戸『もしもし。』
聖輝「もしもし、錦戸さん。涼野です。」
錦戸『ん?どないしたん?』
聖輝「あの…錦戸さんにお願いがあって…今から会えませんか?」
錦戸『あぁ、うん、ええよ。』
聖輝「よかった…えっと…19時半頃上野駅まで来てもらっていいですか?」
錦戸『上野?分かった。』
聖輝「ありがとうございます。では、お待ちしています。」
ピッ
聖輝「…あっ、翔くんに連絡入れとかないと。」
聖輝『翔くんへ。ごめんなさい、急用ができたので今から出かけます。パスタと唐揚げ作っておくから、お腹空いたら先に食べててね。』
聖輝「…よし。」
僕は翔くんにLINEを送った。
