
Everlasting Love
第33章 浪花の黒色さんのお誕生日会
横山「…ん?何これ…」
ダンボールの中から人形が出てきた。
聖輝「あの…これ…おしゃべりまーくんっていうお人形です。」
横山「おしゃべりまーくん?」
錦戸「おしゃべりってことは…しゃべるん?」
聖輝「はい!あの、手をぎゅーっと握ってみてください!」
横山「えっ?こっこう?」
俺は人形の右手をぎゅっと握った。
『僕まーくん。よろしくお願いしまーす。』
横山「うわっ!しゃべった!」
大倉「えっ?!これ涼野くんの声ちゃう?!」
聖輝「はい、これを作ってる会社さんにお願いして僕の音声に変えてもらいました!」
丸山「へぇ〜これ実際に売ってるやつなん?」
聖輝「はい、この顔は僕をモチーフにして作られてるんですけど、実際に別の顔でまーくんって人形があります。」
横山「へぇ…まーくん…」
聖輝「まーくんって呼んであげてください。」
横山「えっ…まっまーくん!」
『はーい!呼んだ?』
錦戸「おぉ、これすごいな。」
村上「ん?ほっぺた赤く光ってんぞ?」
聖輝「ほっぺたが赤く光ったら認識言葉で話しかけてあげてください。」
横山「認識言葉?」
渋谷「こっこれちゃうんか?」
ダンボールの中に説明書が入っていて、そこにはいくつかの認識言葉が書かれていた。
横山「えーっと…いっ…いいこだね〜」
『きゃあ〜褒められちゃった♡』
安田「かわいい〜♡」
渋谷「なっなぁ!これ俺にくれへんか?!」
横山「えっ?これ?別にええけど…」
聖輝「だめっ!!横山さんへのプレゼントだもん!!」
横山「だめって…別にこんなん貰ってもさ…」
丸山「えぇ?これめっちゃかわいいですやん。」
大倉「うん、何か癒される。」
横山「うそぉ…」
村上「何かしてみたら?」
横山「えっと……」
俺はふと人形を撫でてみた。
『わぁーい、なでなで大好き〜♡』
横山「?!」
