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Everlasting Love

第6章 10日間



聖輝「もしもし?」


母親『もしもし?聖輝?』


聖輝「うん、どうしたの?」


母親『今日初めての活動だったんでしょ?どうだったのかなって思って…』


聖輝「あっうん…そのことなんだけど…お母さん…」


母親『どっどうしたの?』


聖輝「僕ね…デビュー…決まったんだ!」


母親『えっ…?!』


聖輝「今日ね、事務所に行ったら社長室に呼ばれてそこに行ったら…デビューしないかって…」


母親『ほっ本当なの…?!』


聖輝「うん…僕もまさかとは思ったんだけど…」


母親『まっ聖輝…!!おめでとう!!』


聖輝「ありがとう!お母さん!」


母親『そう…アイドルになるのね…聖輝…』


聖輝「うん。あのね、3月24日の夜7時からフジテレビで音楽番組やるんだけど…そこで僕のデビュー曲披露するんだ。」


母親『まぁ〜すごいじゃない!』


聖輝「本番まで10日間しかないんだけど…精一杯頑張らないと…!」


母親『えっ?!10日間?!身体大丈夫なの…?』


聖輝「なっ何とかね…」


母親『あらぁ…そういえば声もちょっと枯れてるわね…』


聖輝「だっ大丈夫だよ!心配しないで。」


母親『そう…それならいいんだけど…』


『母さん、電話聖輝か?ちょっと代わってくれ!』


母親『はいはい…聖輝、お父さんに代わるね。』


聖輝「うん。」

お父さんにデビュー曲のこと言ったら間違いなく怒られる…これは黙っておこう…

父親『もしもし?聖輝か?体調は崩してないか?』


聖輝「うん。大丈夫だよ。」


父親『変な奴に絡まれたりしてないか?!』


聖輝「大丈夫だって…お父さん…」


父親『近頃は物騒だからな…出かける時は常に防犯ベルやスタンガンとか持っておけよ。』


聖輝「そっそこまでする必要はないよ!」


父親『いーや!そこまでする必要はあるんだ!大体お前はいつも…』


聖輝「わっ分かった分かった!買っておくよ!」

こういう話になると長くなるんだよなぁ…お父さん…

父親『明日買いに行けよ?』


聖輝「うっうん…あっ、お父さん。あのね…僕ね…デビュー決まったんだ!」


父親『デッデビューだと?!』


聖輝「今日事務所に行ったら社長室に呼ばれて、そこでデビュ…」


父親『お前…騙されてないかっ?!』


聖輝「えっ…?」

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