
Everlasting Love
第2章 青春の終わり
ガチャッ
光樹「おはよう、聖輝。」
聖輝「おはよう、光樹くん!」
光樹「ははっ、そんな急がんでも大丈夫やで?」
聖輝「いやっでも…」
母親「あら〜光樹くん、いつも聖輝を迎えに来てくれてありがとね。」
光樹「いえいえ、家近くなんで。」
聖輝「…っよし、お母さん、行ってきます!」
母親「はい、行ってらっしゃい。」
僕は光樹くんと一緒に学校へ向かった。
光樹「聖輝…お前また朝から泣いとったやろ?」
聖輝「へっ?!なっ何で分かるの?!」
光樹「冷やしたつもりでも、目が若干腫れてるからな。」
聖輝「うっ…やっぱり光樹くんにはバレちゃうかぁ…」
彼は島津光樹くん。
僕と同じ高校に通っている。
僕があの悪夢を見るようになってから、毎朝僕の家まで迎えに来てくれる。
僕にとって光樹くんは…心の底から信頼できる親友だ。
聖輝「光樹くん…僕…分かってるんだけど…まだ…あのことが…」
光樹「無理せんでええ。無理矢理乗り越えようとしても自分を苦しめるだけやろ?」
聖輝「…うん…」
光樹「まぁ、今はお互い無事同じ大学に受かったことをお祝いしようや!」
聖輝「…うん、そうだね!」
光樹くんはこの春から僕と同じ大学に行く。
よかった…光樹くんがいてくれて…
光樹「はぁ…夢の大学生活がすぐそばに!」
聖輝「あははっ、まだ1ヶ月も先だよ?」
光樹「ええねん!夢膨らましとけば嫌なことも忘れるやろ!」
聖輝「うん!」
光樹くんは優しい…こんな僕のために…色々気にかけてくれる…
光樹くん…
