
Everlasting Love
第6章 10日間
パチパチパチ…!!
会場内に大きな拍手音が響き渡った。
聖輝「あっ…」
「素晴らしい!」
「頑張ってね!応援してるよ!」
「俺、ファンになっちゃったよ!」
聖輝「あっ…ありがとうございます…!!」
波野『…よっしゃ…!!』
『涼野くん…!!』
「涼野くん!最後に…テレビをご覧になってる皆様に一言!よろしくお願いします!」
聖輝「はい!えっと、未熟者ですが…アイドルとして…一生懸命頑張ります!!応援よろしくお願いします!!」
パチパチパチ…!!
『ありがとうございました。それではこれで涼野聖輝デビュー記者会見を終了いたします。本日はお集まりいただき誠にありがとうございました。』
聖輝「ありがとうございました!!」
パチパチパチ…!!
僕は鳴り止まない拍手に包まれて、会場を出た。
聖輝「はぁ…緊張したぁ…」
波野「お疲れ様!すごくよかったよ!!」
「いやぁ…さすがジャニー社長のイチオシ!!完璧な記者会見でしたね!!」
聖輝「あっありがとうございます!」
波野「途中涼野くんがフリーズした時はどうなるかと思ったよ…」
聖輝「ぼっ僕も…個人的な理由を言ってもいいのかなって思って…」
波野「記者会見の時はね、正直に答えるのが一番だよ。もし憧れの先輩の名前を言って、後で嘘だってバレた時は最悪だからね。」
聖輝「そうですね…僕もそれに気がつきました。」
波野「いやぁ…それにしても…これはイメージアップに繋がったね!」
「涼野聖輝、絶対売れますよ!!」
聖輝「そっそうですかね…?」
波野「…よし!今までハードスケジュールだったから、息抜きにどっかご飯食べに行こっか!」
聖輝「えっ?!本当ですか!やったぁ〜!」
僕は今日、初めてジャニーズに入って良かったって思った。
