Everlasting Love
第6章 10日間
〜??side〜
「あんっ…!」
「……。」
「あんっ…気持ちいい…もっとぉ…」
「……。」
「ハァ…ハァ…どうしたの…?」
「…ごめん。ちょっと疲れてるみたい…休ませてくれないか…?」
「えぇ…久々にあなたと会えたのに…」
「ごめん…何となくの気分でお前を抱きたくないんだ…」
「…分かった…」
「ごめん…」
「…キスして…?」
「…もちろん。」
チュッ
「うふふ、おやすみなさい。」
「おやすみ。」
彼女はすぐに眠りについた。
「ハァ…」
何故だろう…久々に彼女と会って行為をして…嬉しいはずなのに…気分が乗らない…
別に彼女に飽きたって訳ではない。
会えない日も毎日LINEや電話で話している。
彼女のこと…愛してる…愛してるのに…どうして…
「どうしたんだよ…俺…」
ふと、サイドテーブルの上に置いてあった雑誌が目に入った。
彼女が俺の家に寄る前に買ってきたやつだ。
「…本当面食いだよな…」
彼女の寝顔を見ながら呟いた。
そして俺は雑誌を1枚ずつめくっていった。
パラ…パラ…パラ…
「…!!…こいつ…」
雑誌の中の1ページに目が止まった。
こいつ…今日の昼に記者会見してたな…
その時たまたま仕事の休憩時間だったから見てたんだよな…あれ…
「自分自身を好きになる為にジャニーズに入った…か…」
バカバカしい…何がコンプレックスだ!
所詮あいつも顔に自信があったからジャニーズに応募したに違いない。
「ふん、こんなやつ!」
俺はサイドテーブルに雑誌を捨てるように置いた。
「……。」
何故だろう…あの記者会見を見てからあいつの姿が頭から離れない…
「……あぁっくそっ!!」
俺は近くに放り投げられたトレーナーを着て、寝室を出てキッチンへ向かった。
シュボッ
「はぁ…」
今後仕事先でいつどこで会うか分からない…あいつにこんな態度を見せるわけにはいかない…あくまで冷静に接しないとな…
「…涼野…聖輝か…」
俺はタバコの火を消して、寝室に戻り、眠りについた。