
Everlasting Love
第7章 START
聖輝「おっお父さん…あっあれは…」
父親『何が『見つめて ダーリン』だ!!お前、彼氏でもいるのか?!』
聖輝「なっ…いないよ!!そもそも僕男だし…あれ曲だし…」
父親『お前があんな曲歌ってるとなぁ…全国の男どものオカズにされるのがオチだぞ!?』
聖輝「ちょっ、何言ってるの?お父さん?」
父親『ハァ…悪かった…事務所にデビュー曲の確認をしなかったばかりにお前にあんなハレンチな曲を歌わせてしまったな…』
聖輝「ハッハレンチ…?おっお父さん…?」
父親『よし!決めた!父さんな、事務所にあの曲を発売中止するよう頼んでやる!』
聖輝「えぇっ?!ダメだよ!そんな勝手なことされたら困るよ…」
父親『父さんはな…お前のことを思ってそう言ってるんだぞ?!』
聖輝「でも…あの曲…嫌いじゃないし…せっかくの僕のデビュー曲なのに…」
父親『よし、分かった!父さんがお前のデビュー曲を作ろう!』
聖輝「えっ…?」
父親『大丈夫だ!父さんこう見えても高校時代はバンドを組んでいてな、音楽の成績は優秀だったんだ!』
聖輝「いやっお父さん…あのね…」
父親『父さんが作った曲でデビューす…『パシッ』痛っ!?』
『お父さんっ!!いい加減にしてよっ!!いつもいつも聖輝に迷惑かけて…』
父親『いやっ、俺は良かれと思って…』
『聖輝ももう18なんだから…そこまで干渉する必要ないでしょ?!』
父親『なっ?!お前は…我が子が心配じゃないのか?!』
『心配だけど…そこまで干渉されると聖輝も可哀想よ!』
父親『可哀想だと?!』
聖輝「あっあの…おっお父さん…?」
父親『何が可哀想なんだ?このまま放ったらかしにしといて後で聖輝が変な奴らに絡まれたりしたらどうするんだ?!』
『あのねぇ…聖輝は今マネージャーさんに車で送り迎えしてもらってるの!だからそういう心配は要らないの!』
父親『マネージャーだと?!危ない…聖輝が危ないっ!!優しいところを見せておきながら後でこっそり頂こうとしてるかもしれない!!』
聖輝「……。」
ピッ
聖輝「ハァ…」
波野「おかえり、親御さん何て言ってた?」
聖輝「夫婦喧嘩してました…」
波野「えっ?」
聖輝「ハァ…」
