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聖輝「……。」


二宮「結局負けてんじゃん。」


聖輝「なっ何で…どうしてこんな点数に…」


二宮「だからお前動きが遅いんだって。」


聖輝「ゔっゔぅ…！！」


二宮「もう泣きの一回とかないからな。」


聖輝「むぅ…！！」


二宮「ハァ……」


聖輝「……。」

何で…僕ってここまでゲーム下手くそだったっけ…？

『ワニワニパニック』なんて小学生でも上手に遊べるのに…

点数がまだまだのレベルなんて…

聖輝「……あれ？」

ニノがいない…

聖輝「にっ二宮さーん？」


いつの間にかニノとはぐれていた。


聖輝「うそ…何処に行ったの…？」

もしかして…あまりにも僕がゲーム下手くそだから…呆れて帰っちゃった…？

聖輝「そっそんな…二宮さん！！」


僕は必死になってニノを探した。


聖輝「二宮さーん！！何処ですか？！」

どこ…どこにいるの…？！

聖輝「二宮さーん！！二宮さ」


二宮「デカい声で人の名前呼ぶのやめてくれる？」


聖輝「あっ二宮さん！！何処に行ってたんですか？！」


二宮「何処って…別に何処でもいいだろ？」


聖輝「もぉ…僕心配したんですからね？！」


二宮「ハァ…ガキじゃあるまいし…」


聖輝「そっそうですけど…でも」


二宮「ん。」


聖輝「えっ…？」


二宮「あげる。」


聖輝「えっ…これって…」


二宮「…ん〜…何かあっちのゲームも面白そうだなぁ〜」


聖輝「あっ……」


ニノから大きなクマのぬいぐるみを貰った。


聖輝「もしかして…僕の為に…？」


僕はしばらくクマのぬいぐるみをじっと見つめた。


聖輝「…ニノ……」


僕はその場でクマのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめ、ニノの優しさを感じた。