
Everlasting Love
第43章 新しい友達
真壁「本当?うわっ、マジ嬉しい。」
酒井「こいつ『DEATH GAME』から演技評価されて映画俳優になったからなぁ〜」
聖輝「『DEATH GAME』の主演ってオーディションで決まったんですか?」
真壁「いや、その前に一回舞台でチョロ役で演技したことがあって、それをたまたま監督が見てたらしくて、そこで声かけられた。」
酒井「すげぇ…モデルから映画俳優だぜ?もう俺と格が違うわ〜」
真壁「いやいや!良樹だってモデルから声優だろ?そんな奴いねぇって!」
聖輝「お2人共すごいってことですよ!」
酒井「そう?じゃあ…そういうことにしとこ。」
真壁「おう、俺達最強コンビってことで。」
聖輝「あははっ!最強コンビ〜」
酒井「いや、最強トリオだな。涼野くんも入れると。」
聖輝「えっ?」
真壁「そうだ、涼野くんもすごいから仲間に入れよう!」
聖輝「えぇっ?!ぼっ僕なんてそんな…お2人の間に入れませんよ!!」
酒井「いやいや、涼野くんマジすげぇから。」
真壁「そうだよ!だってこんなにみんなから愛される子なんて滅多にいないもん!」
聖輝「そんな…僕なんて…」
酒井「俺さ…涼野くんと本気で親友になりたいって思ってる。」
真壁「俺も、涼野くんと初めてしゃべって、すっげぇ楽しかったし、ずっと友達…いや、親友でいたいって思った。」
聖輝「酒井さん…真壁さん…」
酒井「だからさ…これからは…俺達のこと…親友として見てくれないかな?」
聖輝「親友……」
真壁「芸能界の親友ってことで…どうかな?」
聖輝「芸能界の…親友……」
芸能人の親友……
聖輝「……僕でよければ……」
酒井「えっ本当に?」
聖輝「…はい、僕も…酒井さんと真壁さんと親友になりたいです!」
真壁「涼野くん……」
酒井「…ありがとう、これからもよろしくね。」
聖輝「こちらこそ、よろしくお願いします!」
真壁「おう!」
僕は今日、芸能人の親友ができた。
25歳の年上のお兄さん達だけど、何処か子どもっぽくて面白い。
まさかこんな僕のことを親友と呼んでくれる人が現れるなんて思ってもみなかった。
