心はまるで水車のように
第4章 優祐との出会い
「いただきます。……おいしー!」
「それは、良かった。じゃあ、僕もいただきます」
お昼ご飯を食べずに家を出てきたので、十二時間ぶりの食事。夢中になってハンバーガーとポテトにがっつく。食べている間は終始無言の私。目の前には、にこにこと嬉しそうな顔をしている男性。
「ごちそうさまでした!」
「そんなに急いで食べなくても、誰も取らないよ?」
「お腹空いてたんですよ。ありがとうございます。お腹いっぱいになりました」
「そりゃよかった。で、君、何でこんな時間まで、こんな場所にいたの?」
「まず、君じゃありません。あなたこそ」
「僕もあなたじゃないよ。僕は岡本優祐(オカモト ユウスケ)っていうんだ。僕は仕事帰り。今日は残業でね。で、君の名前は?」
「中條美羽です。遅くまでお疲れ様です。なんか、私のせいでごめんなさい」
「いや、いいんだよ。僕、昔からおせっかいでね。後輩にもよくうっとおしがられるんだよね」
深々と頭を下げて謝る私に優祐さんは、気にしていないといった感じで笑ってくれる。
「でも、いいんですか? 優祐さんこそ家に帰らなくて」
「大丈夫だよ。僕、一人だし」
「良かった」
私は安堵の息を吐く。その後も色々な話をした。昨日見たテレビの話。最近の漫画や雑誌の話などだ。
「それは、良かった。じゃあ、僕もいただきます」
お昼ご飯を食べずに家を出てきたので、十二時間ぶりの食事。夢中になってハンバーガーとポテトにがっつく。食べている間は終始無言の私。目の前には、にこにこと嬉しそうな顔をしている男性。
「ごちそうさまでした!」
「そんなに急いで食べなくても、誰も取らないよ?」
「お腹空いてたんですよ。ありがとうございます。お腹いっぱいになりました」
「そりゃよかった。で、君、何でこんな時間まで、こんな場所にいたの?」
「まず、君じゃありません。あなたこそ」
「僕もあなたじゃないよ。僕は岡本優祐(オカモト ユウスケ)っていうんだ。僕は仕事帰り。今日は残業でね。で、君の名前は?」
「中條美羽です。遅くまでお疲れ様です。なんか、私のせいでごめんなさい」
「いや、いいんだよ。僕、昔からおせっかいでね。後輩にもよくうっとおしがられるんだよね」
深々と頭を下げて謝る私に優祐さんは、気にしていないといった感じで笑ってくれる。
「でも、いいんですか? 優祐さんこそ家に帰らなくて」
「大丈夫だよ。僕、一人だし」
「良かった」
私は安堵の息を吐く。その後も色々な話をした。昨日見たテレビの話。最近の漫画や雑誌の話などだ。