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心はまるで水車のように

第5章 二人の優しさ

 お昼まで、携帯をいじったり、本屋で立ち読みをして過ごした。十二時半くらいになり、瞬のいるところに戻る。

「遅えよ」

「すみませんでしたー」

「お前、悪いと思ってねぇだろ」

「うん。って、またお前って言った! 美羽だってば!」

「ってこのー!」

 瞬にゲンコツぐりぐりされる。自然と零れる笑み。瞬はクラスに一人はいるムードメーカで面白い男友達といった感じだ。

「もーごめんって! ごめんなさいぃ!」

 二人して爆笑する。その後もこんな感じで近くの公園のベンチで楽しいお昼を過ごす。

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