テキストサイズ

心はまるで水車のように

第7章 パピヨン

「あ、優祐さん! 優祐さんこそどうしたんですか?」

「僕は……」

「パパー!」

 優祐さんが言い終わるよりも先に遠くから走ってくる男の子の声にかき消されててしまった。

 私は怪訝に思う。男の子が優祐さんに飛びつく。

「もう、店の中は走ったら駄目っていつも言ってるじゃないか!」

「ごめんなさい」

 すぐ後に、女の人が来た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ