『さちこ』
第1章 島谷病院
「お義姉さん、さっきの言葉の後半部分は覚えてます?」
「…永遠になんとか…言うたかの」
「そして、永遠に生きるかのように学びなさい、です。…これも私流の解釈なんですけど、もし私達が永遠に生きるとしたら…」
「アンタ、さっき、必ず死ぬ。永遠には生きんと言うたやないか…」
「だから“もし”ですよ。仮定の話です。仮に永遠に生きるのだとしたら、何かを始めたりするのに“今さら”とか“もう遅い”って事はないと思うんです」
「…何が言いたい?」
「もし、仮に、お義姉さんが永遠に生きるとしますね。寝たきりのまま病院のベッドの上で永遠に生きたいですか?それとも、骨折と骨粗鬆症治して退院して、元気な状態で永遠に生きたいですか?」
「寝たきりは嫌じゃな…この状態のまま永遠に死ねないなんてゾッとする」
祥子は身震いした。
「…永遠になんとか…言うたかの」
「そして、永遠に生きるかのように学びなさい、です。…これも私流の解釈なんですけど、もし私達が永遠に生きるとしたら…」
「アンタ、さっき、必ず死ぬ。永遠には生きんと言うたやないか…」
「だから“もし”ですよ。仮定の話です。仮に永遠に生きるのだとしたら、何かを始めたりするのに“今さら”とか“もう遅い”って事はないと思うんです」
「…何が言いたい?」
「もし、仮に、お義姉さんが永遠に生きるとしますね。寝たきりのまま病院のベッドの上で永遠に生きたいですか?それとも、骨折と骨粗鬆症治して退院して、元気な状態で永遠に生きたいですか?」
「寝たきりは嫌じゃな…この状態のまま永遠に死ねないなんてゾッとする」
祥子は身震いした。