
「変態、消え失せろ。」
第2章 「変態は撲滅されたらいい!」
視線の鋭さに驚くのもつかの間、絢君が私に言う。
「未琴……?
何時の間に浮気なんてしてたのかな?
未琴の周りに近付く奴らは、処理(・・)してたのに……ねぇ?」
強調されても困りますから絢君!!
処理って何ですか?!
知らなかったよ?!
というか、怒っている時の絢君は、笑顔なのに般若も逃げる程怖い。
早く誤解を解かないと変態が犠牲になる。
「いいいいい、いや、絢君、違うんだ」
「え? 違くないでしょ未琴ちゃん」
「もう黙れよ変態。
お前の為に誤解解いてんのに……あ」
「へぇー。
やっぱり2人はそういう関係なのかなぁ?
未琴、―――白状して」
白状って、あのこともですか絢君。
図書室からの件(くだり)も話さなきゃいけませんか。
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