
「変態、消え失せろ。」
第2章 「変態は撲滅されたらいい!」
目でそう伝えてみると、視線の鋭さが強まっただけだった。
このままだったら、視線で死ねる気がする。
覚悟を決めた私は、長々と説明した。
「絢君、きっと絢君は誤解してるハズだ!
私は昨日、絢君も青佳も部活で忙しいだろうなぁと思って、あえて図書室に行ったの。
そこで変態に会って……何故か今日になったら、myhoneyだかぬかしてるだけ。」
絢君は眉をひそめる。
ああ、やっぱり突っかかりますよね。
「じゃあ何で、それだけの未琴にmyhoneyなんて言ってるの?
絶対何か隠してるよね。」
「う、いや、えっと」
「―――ああ、それはね~」
変態の間延びした声が、私の言葉を遮る。
言うだろう。コイツなら。
私があえて避けた説明を。
止めようとした時には、もう遅かった。
ぎゃああああああ!
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