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「変態、消え失せろ。」

第3章 「変態って女子の敵だ。」



「松橋」

私の声に反応する松橋。
……なんか、犬みたいだわーと思いながら、あくまで冷静に指示をだす。


「あのカラーボックスの二段目に救急箱があるから、その今切った足の指、何とかしなさいよ。
私は今から絢君と下にいるお母さんと話してきて、窓からの騒ぎのことは誤魔化してくるから」

「未琴、ちゃん」


気づいていたのか、と言わんばかりに目を見開く松橋。

だってそれは絢君が初めて来たときも、切れていたし。……うちの絨毯もかえどきだよなー。

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