Love Wonderland
第2章 風邪気
「相葉さん、相葉さん!」
ん?ニノ?
「ねぇ相葉さん!もう夜だから!」
夜?
「あっ!」
俺、寝ちゃったんだ…
ってあれ?たしか翔ちゃんがいて…
「あ、え、あああああっ!に、ニノ!」
「びっくりした…」
声デカって耳を塞ぐニノ。
なんでいんの?!てか翔ちゃんは?!
「あ、翔さんさっき帰ったよ?」
「え、あ、翔ちゃん、あ、うん。そうなんだあ…」
ば、バレてる…
「俺はダメで、翔さんはいいんだ。」
吐き捨てるようにそう言って寝室を出ようとするニノ。
「ま、待ってよ!誤解だって!」
勢いよく体を起こすと、頭が痛くなってベッドに逆戻り。
そんな俺を見て、ニノはあきれた顔をした。
「もう…どんだけバカなんだよお前…」
俺のところにどすどすと近づくと、ベッドの横に座って、
そっと、俺の頭を撫でた。