しなやかな美獣たち
第2章 ♠:What is Love?【純愛ホラー・BL】
「ふぅ~ん?キミってこういうのが好みなわけ?」
俺が画面に釘付けになりながら、分身を擦っていると、突然耳元で昨夜の低い声が聞こえた。
え?えええええ~!?
あれは…夢じゃなかったのか!?
俺が固まったまま動かないでいると、声の主は『僕が手伝ってあげる』と言って俺の前に座ると、俺の股間に手を伸ばし、扱き始めた。
「なっ!?だ…何!?」
「昨夜言ったじゃない?この部屋で自殺した地縛霊だよ…」
そう言うとそいつはぺろっと舌を出し、俺の分身を舐め始めた。
えっ!?何!?何なの!?俺、幽霊にちんこしゃぶられてんの!?
有り得ない出来事に、俺の身体は固まったままだ。
ってか、『僕』って言ったよね?やぱ男?男なの?男の幽霊にちんこしゃぶられてるの?俺。
普通だったら、萎みそうなものだが、この幽霊のテクで俺の分身は萎む事なく、元気いっぱいだった。
やばいよ、俺。コイツに精子を搾り取られて死ぬんじゃないの!?
そんな考えが頭を過る。
俺は幽霊のテクニックに翻弄されて、早くも爆発しそうになっていた。
最早、テレビの画面等、目に入って来ない。俺の目は、目の前に居る、自称地縛霊の男しか見えていない。良く見ると、男の身体は透けている。
実態のない幽霊が、何故俺の身体に作用するのか分からないが、彼は俺の分身を美味そうにしゃぶりながら、頭を上下に動かしている。