しなやかな美獣たち
第5章 ♥:最後のキスは死神と【ファンタジー・NL】
すると死神男は目を細めて口元を吊り上げた。男はあたしの尖りを口に含むと、舌先でそれを弾く。その度に身体がビクビクと跳ねてしまった。
「なんだ、ちゃんと感じるんじゃん? まあ、俺様の手に掛かれば直ぐに自分から強請る様になるぜ?」
そう言いながら死神男は、あたしの胸の尖りを摘まみキュッキュッと指先で捻った。すると、尖りから電流の様な官能が、あたしの身体を駆け抜け、またビクビクと身体が震えた。
死神男の片方の手は胸元から離れると、あたしの身体の線をなぞりながら下りていく。そして、黒い茂みを分け入ると、その中にひっそりと生きづく蕾を指先で撫で回した。
その瞬間、あたしの頭の中で閃光が煌めき、身体が大きく跳ねる。男はあたしの反応を楽し気に喉の奥で笑いながら、ゆっくりと両手を動かした。
(何これ!? ここを触られるのって、こんなに気持ちが良かったっけ?)
ちゃぷちゃぷと水面を揺らしながら、泡立つお湯の中で男の手が忙しなく動く。快楽のツボを押し撫でられたあたしの腰は、次第にその動きに呼応し、シャボンの中でゆらゆらと躍った。