甘酸っぱい果実のその果てに
第4章 発覚
それから三ヵ月後の二月。私と優祐さんの関係は相変わらずで、変わったことと言えば、隣から時折、赤ちゃんの泣き声が聞こえてくるということだ。
無事に産まれて良かったなと言うのと、羨ましいなって気持ち、半々だ。話したこともない奥さんに何を嫉妬しているのだろうか。
そんなある日、私と優祐さんは、社長室に呼ばれた。
「なんでしょうか、社長?」
課長こと、優祐さんは、無言だ。
「今日の朝、私の元に岡本の奥さんからメールが来た。岡本と垣ノ内が不倫しているという内容。それだけなら、遺憾だが、まだ……だったが……」
社長は苦い顔をして、私達に写真を見せてきた。そこには、居酒屋近くの公園でキスをしている私と優祐さんがいた。私は俯くしかなかった。
無事に産まれて良かったなと言うのと、羨ましいなって気持ち、半々だ。話したこともない奥さんに何を嫉妬しているのだろうか。
そんなある日、私と優祐さんは、社長室に呼ばれた。
「なんでしょうか、社長?」
課長こと、優祐さんは、無言だ。
「今日の朝、私の元に岡本の奥さんからメールが来た。岡本と垣ノ内が不倫しているという内容。それだけなら、遺憾だが、まだ……だったが……」
社長は苦い顔をして、私達に写真を見せてきた。そこには、居酒屋近くの公園でキスをしている私と優祐さんがいた。私は俯くしかなかった。