
宇宙
第1章 もう一人の私
真希は表情を変えずに続けた。
「簡単に言うと私達が住んでいた場所は地球にそっくりな星なの。」
真希が言うには元は地球にそっくりな星に住んでいたのだが、真希が興味本位で今の地球に住む私達にそっくりな家族に訪問をしたらしい。
訪問をしたのをきっかけに真希たちはすっかり仲良くなり、お互いの家を行き来してたのだが、ある日、真希は“お互いの住むとこを少しの間交換してみないか?”と言う馬鹿げた話を持ちかけ、相手も喜んで首を縦にふったのだった。そしてこの馬鹿げた話は成立し、気づけば10数年経っていたと言う。
理由が理由だけに絢はなおも信じられずにいた。
ただ、もし本当に私達にそっくりな家族がいるとしたら、真希のマイペースで自由な性格は、この“自分勝手な馬鹿げた話”を突拍子もなく言うだろうと思った。
「今はいろいろ説明しても信じれないでしょうし、実際に見た方が早いわ。」
真希は今まで大切にしまい込んでいた鉛のようなものを吐き出せれて、少しホッとしたように肩の力を撫で下ろした。
「じゃ、じゃあ、学校はどおするの?先生にも何も言ってないでしょ?私、友達にもサヨナラ言えれてないんだよ?」
信じれないという気持ちと、でも、もしそうだとすると、、という矛盾した気持ちが絢の言葉をしどろもどろにさせる。
「簡単に言うと私達が住んでいた場所は地球にそっくりな星なの。」
真希が言うには元は地球にそっくりな星に住んでいたのだが、真希が興味本位で今の地球に住む私達にそっくりな家族に訪問をしたらしい。
訪問をしたのをきっかけに真希たちはすっかり仲良くなり、お互いの家を行き来してたのだが、ある日、真希は“お互いの住むとこを少しの間交換してみないか?”と言う馬鹿げた話を持ちかけ、相手も喜んで首を縦にふったのだった。そしてこの馬鹿げた話は成立し、気づけば10数年経っていたと言う。
理由が理由だけに絢はなおも信じられずにいた。
ただ、もし本当に私達にそっくりな家族がいるとしたら、真希のマイペースで自由な性格は、この“自分勝手な馬鹿げた話”を突拍子もなく言うだろうと思った。
「今はいろいろ説明しても信じれないでしょうし、実際に見た方が早いわ。」
真希は今まで大切にしまい込んでいた鉛のようなものを吐き出せれて、少しホッとしたように肩の力を撫で下ろした。
「じゃ、じゃあ、学校はどおするの?先生にも何も言ってないでしょ?私、友達にもサヨナラ言えれてないんだよ?」
信じれないという気持ちと、でも、もしそうだとすると、、という矛盾した気持ちが絢の言葉をしどろもどろにさせる。
