テキストサイズ

宇宙

第1章 もう一人の私

「ばれたらどうするのよ」
「ママだって何も考えてないわけじゃないから大丈夫。」
「いつも思いたったらすぐ行動に移すタイプじゃん。」
「あら、フグになってるわよ〜」
真希は 絢のホッペを指先でつつき、絢は面白半分で口をしぼませた。

「私達の地球に着くまで約3時間はかかるわ、コーヒー飲んで、少し仮眠をとりましょ」
湯気のボタンを押し、コーヒーが壁から出てき、いりたての香ばしい香りが漂う。
真希が手に取り目配せをしたので、絢も一口飲んでみた。
「美味しい、、。」
何故だかほっとした気持ちになり、疲労困憊した心を癒した。

どれくらいたっただろうか。

真希がコーヒーも地球のと、もう一つの地球とで少し味が違うという話をしていたのを薄っすら覚えているが、そこからの記憶が途絶えている。

絢は息つく暇もなく予期せぬ驚愕な出来事が起き続け、知らない内に眠りについていた。


真希に起こされ外に出ると木々が生い茂った森の中で目の前にはママと同じ車が停まっていた。
その光景は出発する前と同じだった。
ただ、絢の隣にママそして、車の中にママが居たのだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ