
宇宙
第1章 もう一人の私
車の運転席に座っている真希はこちらの方に向かって、手を振っている。
目をぱちくりさせ寝起きのぼやけた視界のピントを合わせたが、何度みても真希と同じ顔をしていた。
そんな絢をよそに真希は目尻を下げ口を半月のように大きく開き手を振り返している。
いそいそと車の方に足を運ばせる真希の背中に隠れるように、後ろをついて行った。
「真希!ご無沙汰ね!元気にしてた?」
「元気よ。私が元気って事は真希子も元気ね。」
車の中の真希は顔のパーツは一緒だが、髪は肩まであり、顔にかかる両サイドの髪の毛を後ろにまとめてクリップで留めていた。
「絢、大きくなったわね。」
絢はドキッとし、真希の背中から顔を覗かせた。
「ママだ、、、でもママより痩せてて綺麗、、」
「そんな真顔で言うんじゃないの。・・・やっぱり、、太ったわよね。」
顎に付いたお肉をつまみながら、娘に言われた一言が矢のように突き刺さり、韓ドラを見ながらスナック菓子を食べていた事を後悔していた。
「韓ドラ全巻観終わったらまた、元に戻るわよ。ここで話すのもなんだし、車に乗って。家でゆっくり話しましょ」
目をぱちくりさせ寝起きのぼやけた視界のピントを合わせたが、何度みても真希と同じ顔をしていた。
そんな絢をよそに真希は目尻を下げ口を半月のように大きく開き手を振り返している。
いそいそと車の方に足を運ばせる真希の背中に隠れるように、後ろをついて行った。
「真希!ご無沙汰ね!元気にしてた?」
「元気よ。私が元気って事は真希子も元気ね。」
車の中の真希は顔のパーツは一緒だが、髪は肩まであり、顔にかかる両サイドの髪の毛を後ろにまとめてクリップで留めていた。
「絢、大きくなったわね。」
絢はドキッとし、真希の背中から顔を覗かせた。
「ママだ、、、でもママより痩せてて綺麗、、」
「そんな真顔で言うんじゃないの。・・・やっぱり、、太ったわよね。」
顎に付いたお肉をつまみながら、娘に言われた一言が矢のように突き刺さり、韓ドラを見ながらスナック菓子を食べていた事を後悔していた。
「韓ドラ全巻観終わったらまた、元に戻るわよ。ここで話すのもなんだし、車に乗って。家でゆっくり話しましょ」
