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宇宙

第1章 もう一人の私

真希は我に返り、絢を助手席に乗るよう指示し、真希は後ろの椅子に乗り込んだ。
来た時と同じ道を帰り、イマイチ実感のわかない景色だったので、このまま自分の家に帰って実はママは双子でした。とか言うんじゃないかと絢は思った。
そんな絢を見透かし真希は後ろから身を乗り出し言った。
「絢、ここが私達が元々住んでいた地球よ。この人はもう一人の私、真希なの。名前も一緒だから私達一緒にいる時は私は真希でこの人は真希子。」真希子の肩をポンポンと叩きながら絢に説明をした。

ダブル真希はどちらが“子”を付けるか話し合ったが、どちらも譲らずジャンケンで決めたのだと言う。

一向を乗せた車は見慣れた景色をどんどん追い越して行く。
そして見慣れた家の前に到着したのだ。

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